開催趣旨

「木版画」とは、「江戸時代に考案された水性木版画の技法」という意味の日本語です。「木」は木の意味で、そして「版画」は「印刷」と訳されます。この技法はアーティストたちにとって作品を作るうえで柔軟性に富み、また環境に対して無害であるという特徴があります。現在、たくさんの国際的なアーティストたちが木版画制作をしていますが、技術の向上に関する情報や道具、素材、市場、指導書など木版画制作に関係する情報が少ない状況にあります。

そこで、摺師、研究者、リサーチャー、および紙屋、道具屋と一緒になって3年に1度、国際木版画会議(IMC)を開催することとなりました。本会議では、日本とは異なった環境の国々の人たちとともに興味深い技術のアイデアや古典技法、現代のアーティストの考えを反映させた新しい技法を共有するための国際的な意見交換の場を提供しています。

 第1回国際木版画会議は2011年に京都と淡路で開催しました。第2回目となるIMC2014では、版画の技術と質の高さで知られる東京藝術大学がホスト校となり、日本の東京で開催する予定です。